赤字だと会社の継続性を懸念されるため、長期貸付に応じてもらいにくくなります。

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銀行融資は赤字でも大丈夫?

赤字だと銀行融資は不利になりますが、一切借りられないワケではありません。
上場企業でも赤字決算を続けているところは多数ありますし、長年赤字が続いているのに銀行から追加融資を受けている会社も多数あります。

 

ただし、中小企業の場合は体力の大きい大手に比べて赤字だと金融機関からネガティブに捉えられます。

 

規模が小さくて赤字だと会社の継続性を懸念されるため、融資を渋られやすく長期貸付に応じてもらいにくくなります。

 

 

赤字の中身が重要

銀行融資は審査をコンピューターによって採点方式の自動化が主流になっています。
これまで黒字で融資を積極的にしてくれていたメインバンクでも、一度赤字転落しただけでポイントが一気に下がり融資不可の判定になってしまうこともあります。
しかし、赤字によってコンピューターおよびマニュアルの審査がダメであっても、最終的には担当者や管理者を納得させられれば融資を受けられます。

 

たとえば
赤字の理由が在庫処分や大型案件受注に伴う大量仕入れや設備投資による赤字など、決算やバランスシートが赤になったのは一過性のもので、来期の決算は黒字が濃厚な場合は銀行融資を受けられる可能性が高いです。

 

2期以上赤字が続いていたり、赤字の理由が大口顧客を失ったことや、ライバルとの競争激化で顧客を奪われたり値引き合戦で利益率が下がった場合は、長年黒字を続けていて1回赤字転落しただけでもシビアに判断されます。

 

一過性ではない赤字の場合は、経営改善計画を作成して今後どうやって赤字を脱却して利益を出していくか銀行から説明や資料の提出を求められることもあります。

 

銀行イメージ画像

銀行融資に不安がある企業は、銀行の融資する側の立場で考えてみてください。
赤字でも融資担当者を納得させられる理由があれば望みはありますが、融資した後の不安要素が高ければ融資を断ったり短期や少額での融資までの対応しかできない理由が分かると思います。

 

銀行は簡単に嘘を見抜きますし、状況に応じて書類の提出を求めてきます。
嘘はつかずに、赤字決算を出したことに対してどう思っているのかや、来期の見込みやこの先の事業計画を素直に話しをしてみてください。
明らかに融資はアウトになる状況でも、正直で一生懸命な経営者には銀行からの提案やアドバイスをしてもらえるケースもあります。

 

 

まとめ

銀行融資は赤字でも受けられるケースはありますが、中小企業や実績の少ないベンチャー企業、赤字の理由が一過性ではない場合はシビアに審査されて融資不可になることが多いです。
税金対策で赤字決算にした結果、銀行から一切相手にしてもらえないこともあります。

 

銀行融資は黒字と赤字で評価のされ方が大きく変わってきます。
銀行とうまく付き合っていきたいなら、黒字決算にして運営することが求められます。
本当に赤字で困っている会社ほど融資が必要なものですが、状況が深刻だと銀行融資は期待できないと思っておきましょう。